九州現場だよりScene News

壱岐で二回目の測量-現場だより4月号

■壱岐・芦辺斜坑口設置に向けて二回目の測量 延伸ルートを「東北東」へ

壱岐の芦辺斜坑の建設に向けて、まず坑口の位置と延伸方向を決めなければならない。最初の測量は昨年8月に行なわれたが、その際、海に至る距離が短いことが懸念されていた。延伸ルートを「北北東」としていたが、もっと陸地部分を通ることが検討され、今回再度の測量となった。

その結果、延伸ルートは「東北東」となり、県道と海岸線の間を進んでいく。これは対馬と結ぶトンネルを前提にしたもので、そこで出てくる水の排水に対応することになります。坑口の設置工事は、来年になりそうです。

 

3月18、19日の二日間にわたり測量は行なわれた。坑口予定地に近い「三角点(基準点)」を確認し、そこから距離などを実測し、坑口を割り出した。三角点の一つは、景勝地で観光地となっている「左京鼻」がある八幡半島の先端にあります。そこから坑口用地前を通る県道まで測量する「渡海測量」を含めて、16ヶ所の地点で測量が行なわれた。

東海岸にあるこの半島は、海中から突き出る奇岩や断崖が独特な景色を作り、周りの海では壱岐名産のウニが採れることから観光スポットとなっています。皿を伏せたような形をした壱岐の島。「風の島」対馬よりは風は穏やかとはいえ、風と春霞の中で小鳥たちのにぎやかな歌声に包まれて、日韓トンネル建設への槌音が高まります。

 

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【写真】県道から八幡半島・左京鼻方面まで海を越えて1700mの距離を測る「渡海測量」

八幡半島の先端と左京鼻 壱岐島誕生神話の八本の柱のひとつ「折柱」といわれる

 

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【写真】坑口から県道に沿って進む新ルートの新しい起点

 

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【写真】坑口近くの舟の係留地 東北東ルートは県道と海岸線の間を進む

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