講演会だよりLecture news

2015年8月23日「国際ハイウェイ・日韓トンネル推進講演会」

増渕 賢一 栃木県議会第80代議長の所感

世界に比類ない日本の…海底トンネル掘削技術

 

昨日、「日韓トンネル」に関する勉強会に出席した。

日韓トンネルという“夢”の実現には、二つの隘路があると思う。

 

一つは、邦貨換算10兆円とも、15兆円とも言われる建設工事の費用だ。

しかし、それはあながち不可能とも断じられない。安倍首相は、アジアの開発のために、1000億ドル(邦貨換算12.5兆円)を拠出すると公表しているし、中国主導で「AIIB」も設立されるようである。

日本国内事情をベースにしても、原発が再稼働すれば、火力発電用に必要とされる原油輸入に要する年間3~4兆円の資金は半減するはずである。年間1兆円程度の建設資金は捻出可能とみることもできる。

 

二つ目の隘路は、「日韓トンネル」は、韓国人は、直感的に「日本の半島侵略路」と見るだろう。

日本人も「韓国による対馬占領」の懸念を抱くであろうということだ。

仮に、日本側が「日韓トンネル建設」を働きかければ、韓国人の反発は必至であり、

日本人の感情も、対馬市議会の「日韓トンネル実現の決議」に対して、反対のコメントが殺到しているという現実は無視できない。

 

日韓トンネルという”夢”の実現の可能性は、朴槿恵大統領の、「数年中に南北統一は実現する」という発言にある。

北朝鮮情勢は韓国の情報機関がつぶさに把握しており、その分析に基づいての発言であるとすれば、北朝鮮で、早晩、金王朝が崩壊するということであろう。金王朝崩壊後の朝鮮半島問題について、東西ドイツ統合前夜に、英・仏、さらに東ドイツの宗主国・ソ連に了解を取り付けるために奔走した西ドイツ首相コールの姿が、朴槿恵大統領の9・3中国訪問に、だぶらないでもない。

 

朝鮮半島統一

東西ドイツの例を引けば、現在の韓国の国力で朝鮮半島の統一後の北朝鮮の開発は不可能といえる。

まず日本の援助が必要となる。朴大統領が公表している試算でも、統一費用の4分の一は日本からの資金援助としている。

韓国の悲願が、半島の統一であるとすれば、そのために日本と友好関係を結ぶことは矛盾しない。

朝鮮半島統一が“日韓蜜月”を再び現出させるということは夢想でもなんでもない。

安倍晋三首相は、“その時”を、静かに待っているとも見える。

 

21世紀最大の開発プロジェクト

朝鮮半島統一と、その後の開発は21世紀最大のプロジェクトともいえる。

南北統一が実現すれば、統一韓国とロシアは地続きとなる。

日韓トンネルが実現すれば、東京発、ソウル・モスクワ経由、パリ・ロンドン行の国際列車も可能となる。

 

シベリアの天然ガスのパイプラインが朝鮮半島経由で日本に結ばれる。

品質の良い日本の資材や部品、韓国の製品がシベリアの開発発展に寄与する。ロシアの将来もが展望広がるということだ。

安倍晋三首相が、70年談話で、あえて、ソ連の戦争犯罪を取り上げなかった裏には、深慮遠謀があるのかもしれない。

 

余談だが、間宮海峡は約10㎞しかないという。

日本が無償で「間宮海峡トンネル」を建設し、その見返りに、北方四島を無条件で日本に返還するというのはどうであろう。世界に比類ない日本の“海底トンネル掘削技術”は限りない夢を呼び起こす。

 

余談の余談

かつて昭和・日本の“三大無駄プロジェクト”として、「戦艦大和」「青函トンネル」「・・・・・」と、言われたことがある。しかし今日振り返れば、戦艦大和の建艦技術は、今日の「日本の建艦技術が世界最高峰」にあることに大きく貢献している。

 

青函トンネル建設で確立された「海底トンネル掘削技術」は、世界各国から引っ張りだこであり、「英仏海峡のユーロトンネル」にも、アジアとヨーロッパを結ぶ、「ボスポラス海峡トンネル」にも生かされているという。

大和も青函も“無駄”所か、現在日本で花開き世界に貢献しているのである。

  • 2015年8月23日「国際ハイ ...

講演会だより

会長スピーチコーナー

論文コーナー

会員・寄附募集

ビデオ紹介

パンフレット

Q&A

九州地区の産業政策

日本海国土軸構想

ページの先頭へ