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インターネット時代における言論人の使命・責任とは何か!(5)

去る2月3〜5日に韓国で開催されたWorld Summit2020の模様が紹介する記事が「Net IB News」に掲載されました。この巨大な国際イベントにおいて、ジム・ロジャース氏(国際ハイウェイ財団唐津現場を昨年訪問した世界三大投資家)や石井 幸孝氏(日韓トンネル推進派で「アジア海峡トンネル」の名称を提唱しておられる元JR九州会長)がスピーカーとして講演されました。

 

以下が記事の内容です。

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2月3日(月)から5日(水)まで「ワールド サミット 2020」(国連UPF主催)が、韓国・京畿道高陽市にある国際展示場「KINTEX」で開催された。

中国・武漢で発生した新型コロナウイルス騒動のなか、世界から前職・現職首脳約150人、国会議員や宗教指導者、メディア関係者、ノーベル賞受賞者、地元韓国からは潘基文・前国連事務総長など120カ国から約6,000人が集合した。

 

また、それに先駆けて2日(日)にソウル・明洞のロッテホテルで行われた世界言論人会議「2020 ワールド ピース メディア カンファレンス」(韓国「セゲイルボ」、米国「ワシントン・タイムズ」、日本「世界日報」の共催)には世界100カ国から約500人のメディア関係者、学者、財界人などが集合した。

ここでは、世界言論人会議の模様、ジム・ロジャーズ氏、ニール・ブッシュ氏も参加した経済に関する分科会「国際平和経済開発協会」(IAED)の模様を中心にお届けする。

 

アジアの発展という大きな方向性に揺らぎはありません

ニール・ブッシュ氏

ニール・ブッシュ氏

翌3日から5日まで、全体会議(テーマは「共生・共栄・共義による世界平和の実現と朝鮮半島の再統一)および、さまざまな分科会が京畿道高陽市にある国際展示場「KINTEX」で開催された。分科会は世界平和頂上連合総会(ISCP)、世界平和議員連合(IAPP)、平和と開発のための宗教者協議会(IAPD)、国際平和科学技術協会(IAPP)など複数展開された。

ここでは4日の午後から5日の午前・午後で開催された「国際平和経済開発協会」(IAED)の模様をお届けする。

国際平和経済開発協会(IAED)は経済人を中心に、持続可能な平和を目指すために活発に議論する場である。永続的に地球の繁栄を考えていくためには限られた資源のなかで、継続的に平和を求める取り組みをしていかなければならない。

 

今回は大物スピーカーとして、世界3大投資家の1人であるジム・ロジャーズ氏やジョージ・W・ブッシュ前大統領の弟で中国・アジア通の実業家であるニール・ブッシュ氏も顔をそろえ、日本からは石井幸孝・元JR九州社長・会長が登壇した。

 

ジム・ロジャーズ氏は、1枚の大きな世界地図のスライドを背景に次のように語った。

ジム・ロジャース氏

ジム・ロジャース氏

「このようなすばらしい機会をいただき、そして何よりも韓半島に来ることができてとても嬉しいです。なぜかといえば、この韓半島はこれからの10年、20年で最も興奮できる、楽しい地域に間違いなくなるからです。38度線はここからそう遠くない場所に設置されています。それがなくなる歴史的瞬間を私たちが目にする時が迫ってきています。今日は皆さまとともにアジアのお話ができればと思っています。

 

私は約13年前、ニューヨークにあったものをすべて売り払い、家族とともにアジアに移住しました。(現在はシンガポールに住んでいる)子どもたちにもマンダリング語(これからの人生で最も大切な言語の1つとなる)が話せるようになり、アジアで育って欲しいと思っています。

 

19世紀はイギリスの世紀で、20世紀はアメリカの世紀でした。21世紀は中国を中心とするアジアの世紀です。この動きを好ましく思っていない欧米の方も多くおられることと思います。しかし、中国はこの40年間で最も成功した国であることはご理解いただけると思います。新しいものに取り組むという動きが今日の中国の発展につながりました。

 

これからのアジア周辺諸国は中国に助けられて発展していくと思います。アメリカは大きな経済力をもっている国です。しかし、貧富の差は拡大し、歴史上最も負債を抱え、その負債は増え続けています。どんなに覇権をとった国でも例外なく、栄枯盛衰を繰り返すのは歴史が教えるところです。もちろん、アジアにはこれから、さまざまな困難な問題も起こってくると思います。しかし、アジアの発展という大きな方向性に揺らぎはありません。韓国においては南北の統一をもって新しい道が開けると思います。なぜかといえば、もともと1つの国だったからです。」

 

ジム・ロジャーズ氏は、その後のQ&Aでは「アジア海峡トンネル」にも言及している。「アジア海峡トンネルで、日本から韓国・釜山に行き、ユーラシア大陸を通って、ロンドンまで車で行くことが可能になる日もやって来る」と述べた。

 

アジア海峡トンネルは日本‐韓国からヨーロッパまでつなぐ

石井 幸孝氏

石井 幸孝氏

同分科会に唯一の日本人スピーカーとして登壇した石井幸孝・元JR九州社長・会長は流暢な英語で次のように語った。

歴史上、運送の発展を通して、人と経済の発展が成されてきたことは私たちの良く知るところです。そして、そのことは世界平和にもつながっています。日本の国営鉄道は150年の歴史があり、民営化は33年前に行われました。

私は1987年以降、民営化された九州の鉄道責任者として10年間社長を務め、その後会長職に就きました。九州は海を隔てて、中国や韓国ととても近しい関係にあります。福岡‐釜山間には、高速船など、さまざまな交通機関があります。ここで私の方から2つほどご提案をさせていただきます

 

1つ目は海底トンネルを通じて日本(福岡)と韓国(釜山)を鉄道でつなぐという考えです。現在「日韓海底トンネル」とか「韓日海底トンネル」と呼ばれているものです。しかし、私は両国共通の言葉として、イギリスとフランス間におけるドーバー海峡の「英仏海峡トンネル」に準えて「アジア海峡トンネル」と呼びたいと思いますが、いかがでしょうか?(会場から拍手)

このアジア海峡トンネルは、韓国‐日本のみをつなぐのではなく、ヨーロッパに通じるユーラシア諸国全体へつながっていきます。そして、これは移動するための手段だけでなく、エネルギー問題や環境問題などさまざまな問題の解決につながっていくと考えられます。

 

2つ目のご提案です。アジアでは2020年に東京で「オリンピック・パラリンピック」が開催、2022年には北京で「冬季オリンピック」が開催されます。このようなタイミングで、高速船、鉄道などさまざまな交通手段を通して、東京、福岡、ソウル、釜山、平壌、北京などのつながりを強化したいという気持ちがあります。

韓国の国営鉄道も視察させていただきました。もちろんこれを実現するにはさまざまな困難があると思います。しかし、鉄道に関わっている人間としては、国、人種、宗教などの壁はまったくなく、1つの道でつなぐという強い気持ちがあるだけです。

 

今回、この国際平和経済開発協会(IAED)では約25人のスピーカーが登壇した。そして、複数のスピーカーが使ったのが“Positive Peace”という言葉である。意味は平和を追求することで、経済合理性が成り立つという意味である。それぞれのデータ・根拠については精査が必要と思われるが、よくいわれる「戦争は儲かる」という言葉の対極にあり、新鮮かつ期待できる言葉であった。

 

(了)
【金木 亮憲】

 

記事全文は以下のリンク先をご覧ください。
インターネット時代における言論人の使命・責任とは何か!(5)-Net IB News

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