九州現場だよりScene News

日韓トンネルプロジェクトの展示準備-現場だより2月号

■対馬事務所整備中 本プロジェクトの30年史を展示へ

一昨年の阿連坑口設置、昨年の20mに延伸と現場工事を中心に進めてきた対馬であるが、視察者に工事の進捗状況やこれまでの歴史を知ってもらうために、事務所を整備中です。

 

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【写真】対馬・小浦事務所 西海岸にある阿連斜坑現場と対をなす

 

事務所は対馬の現府中で、海の玄関・厳原港を有する厳原町の小浦にあり、フェリーターミナルから車で10分で着く。南北80kmを走る唯一の国道そばに位置していたが、近年、国道が山を貫いてまっすぐに整備されたため、国道からはずれることになった。とはいえ日韓トンネルプロジェクトでは重要ポイントに位置していることに変わりはない。

 

対馬の人口は減少化の一途をたどり、最高で9万人が住んでいたが今や3万人をようやく越えるほどしかいない。イカ釣り船が寄港し賑わった飲食店街はすっかり静かになってしまっている。代わりに年間20万人の韓国人が押し寄せ、観光業は何とか成り立っている。街中を闊歩しているのは韓国人が目立ち、リピーターも多いようで地元の人しか行かないスーパーにも韓国語が飛び交う。フェリーターミナルも日本人と外国人専用に分けざるをえないほどです。この島は韓国にとって最も近い外国なのです。

近代国家の概念と意識が国境というものを作り出し、対立を生み出してきた。しかし逆を言えば交流の窓口となる。国境の町・対馬は日本にとっても東アジアにとっても、意味の深い島なのです。

 

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【写真】対馬の海の玄関・厳原(いずはら)港 名前の通り打ち寄せる波は荒い

 

  • 日韓トンネルプロジェクトの展示 ...

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