九州現場だよりScene News

広島県民会議の一行20名が現場を視察-現場だより7月号

■日韓トンネル推進広島県民会議一行20名が対馬斜坑現場を視察

リニューアルの事務所で所長が経過を報告

「まず現場を見よう」。県民会議を束ねる三谷積・議長の提案で視察は実現した。「トンネルプロジェクトを進めるには、現状を自分の目で見ることから始まる」。日本と韓国・朝鮮半島を結ぶ国境の島・対馬に、その西海岸に西向きに、斜坑口が完成したことを受けて、議長が決断した。

 

6月27日、日韓トンネル推進広島県民会議の視察団一行20名が、対馬の事務所と斜坑現場を訪れた。当財団の公式DVDビデオを視聴した後、内山勝乃・所長がトンネルプロジェクトの概要と現状を報告した。質問が活発に出て、「地元の皆さんの反応はどうか」「韓国ではどれくらい進んでいるか」など熱心に応答がされた。この後、阿連(あれ)斜坑現場に向かった。小雨の中であったが、岩の崖やトンネルのコンクリート壁を触り所長の解説に頷き、またウインチ設置予定地まで登ってみて現場を確認した。「ここから韓国につながるんだと実感した」と視察者の一人は語った。

 

一行は翌日、壱岐を訪れ、対馬から広島までの古代からの交通のルートを実感しながら帰途についた。広島は世界最初の被爆地で、5月にはオバマ大統領がアメリカ大統領として初めて平和公園・原爆ドームを訪れたこともあり、「世界平和」の実現に先駆けている。江戸時代の朝鮮通信使の宿場もあったことから、日韓関係には関心が高い。トンネルプロジェクトは広島から大きく前進すると期待が高まっています。

 

また、事務所は6月14日にリニューアルが完了し、今回が最初の視察団で受け入れであった。「トンネルの日韓合意はここ対馬で。この事務所から」の思いのもと、視察団の来島をお待ちしております。

 

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【写真】世界平和に最も熱心で意識も高い広島の県民会議、内山所長の進捗状況の話に聴き入る

 

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【写真】質問が止まらず、熱心な会話が弾む。質問される三谷積・広島県民会議議長

 

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【写真】斜坑現場を直接自分の足で踏み、空気を吸ってみて、触ってみて実感する

 

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【写真】5月5日、スレートの屋根からブリキメッキの屋根に改修が完了。社務所風になった対馬事務所

 

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【写真】6月14日、事務機器や応接セットを揃え、視察団を迎える最小限の環境は整った

 

 

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