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コロナ禍でも12名の視察団が対馬へー現場だより11月号

◆10月16日、愛知から唐津・対馬の日韓トンネル現場に視察団 台風被害復旧工事もほぼ完了へ

紅葉に包まれるはずの対馬に今、異変が起きている。新緑に輝く山並みが秋空に浮き上がっているのです。

9月上旬に襲来した二つの大型台風で葉が落とされ、大枝が折られて島全体が冬枯れのようになりました。その一週間後、桜に再び花が付き始めたのです。サクランボ、ヒトツバタゴも花を咲かせ、秋の彼岸花と美の共演となりました。

 

そして今、新芽が出て葉盛りとなり秋の陽光に光り輝いています。遠くから見ると対馬ブルーの空と海に挟まれて、島全体に新緑が浮き上がって光り輝いています、飛び出す立体画像のように。

 

そうした中10月16、17日、愛知県平和大使協議会から12名の視察団が唐津と対馬の日韓トンネル現場を訪れました。コロナ禍でも旅行が解禁されてすぐの、最初の視察でした。

「写真では見ていたが唐津斜坑は想像以上に迫力がありました」「400年前、豊臣秀吉が朝鮮出兵した地にこのトンネルで日韓友好を繋ぐのは意義深さを感じます」「対馬の阿連現場は携帯も国際通話になり、韓国との近さを実感します。来てみて実感する距離感ですね」「対馬は単なる日韓の中間にある島だという認識でしたが、こんなに深い歴史があるんですね」と次回はもっと時間をつくって訪れたいと感想を述べた。

 

また台風被害の復旧に関しては、対馬市も8億円の特別の復旧予算を組んで対応したほどの大きい被害で、当財団の建物や用地にも大きな被害が出ました。まもなく2ヶ月が経ち、建物と用地の修復はほぼ完了しました。今後は冬にかけて移植した桜の補修に取りかかる予定です。

 

 

 

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【写真①】愛知からの視察団 阿連坑口前にて 写真の解説板も台風の大風で破壊されたが急ぎ修復

 

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【写真②】根緒用地への進入路舗装工事 土砂崩れと反乱水で削られた道路をコンクリート舗装した

 

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