会長スピーチコーナーChairman speech Corner

日韓トンネルの必要性-日韓トンネル大分県民会議平成27年総会

2015年6月21日に大分で日韓トンネル大分県民会議が開催され、徳野英治会長が講演しました。

 

講演の内容を掲載します。

 

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徳野英治会長 記念講演 演題「日韓トンネルの必要性」
日韓トンネル大分県民会議平成27年総会
2015年6月21日 レンブラントホテル大分

 

国際情勢のなかで、やはり韓日関係の改善が急務であると考えます。日米関係は安倍首相の努力によって蜜月に近い段階までまいりました。鳩山元首相が「トラスト ミー」と言ったような虚しい段階はもはや卒業し、アメリカは安倍首相を信頼しています。

したがって日米関係は問題ありません。問題は韓日関係です。いまだに安倍首相と朴クネ大統領が個人面談をしていません。これは非常に憂うべきことです。

 

そこで韓日関係を改善するために私は5つの方案を皆様に提示してみたいと思います。

第一番目に、交流の活発化です。

いわゆる民間交流、文化交流、あるは貿易、観光など総合的な交流の活発化です。このなかには議員外交も入ります。県会議員、市会議員の皆様は韓国の都市と姉妹血縁していただきたい。大分はどこと姉妹血縁していますか? 木浦と大邱ですか? そういう姉妹血縁をもっと活発化して、議員外交、行政レベルでの交流は重要です。観光、文化、総合的な交流を復活させるのです。これは非常に重要です。

 

二番目はオリンピックの相互協力です。

2002年ワールドカップを共同開催して大成功でした。日本と韓国が上手くいかないわけではありません。2002年には日韓関係は良好でした。それを思い出していただきたい、2018年に平昌、ピョンチャン・オリンピックがあります。浅田真央もついに現役続行を決意してくれました。ここで真央ちゃんに拍手したいですけれども。真央ちゃんが出ることをきっかけにしてキムヨナももう一回でてくれれば、これはそうとう盛り上がる。

ピョンチャン・オリンピックを日本が応援をする。そのかわり2年後2020年の東京オリンピックも韓国に全面的に応援していただいて、ピョンチャン冬季オリンピックも東京夏季オリンピックもともに成功させる、これができれば2020年にはそうとういい空気になるだろう、というのが私の一つの想像であり、期待です。オリンピックの相互協力が重要であると確信しております。

 

三番目が国際結婚です。

やはり日韓が仲良くしようといくら言っても、普段の強い結びつきは血縁関係です。韓国の若者と日本の若者が何らかの形で国際結婚が増えていく、そして、共通の孫を持つことによって親戚になります。それが最も素朴で、しかし最も強い結びつきとなる。親戚になってしまったらそんな国と戦争をしたいという気持ちになりにくいものです。韓流ドラマを見て涙を流すだけではなくて、韓国と日本の国際結婚が自然な形で増えるのがいいのではないかと考えますが、皆さんいかがでしょうか?

 

四番目は非常にデリケートな問題ですが、お互いの立場の違いを理解するということが重要です。

私は韓国で1年ぐらい生活しましたので韓国の方々の気持ちが分かります。「過去のことは水に流して未来志向がなぜ韓国人はできないんだ、過去のことばかりこだわっている」、こういうふうに私たち日本人は考えがちです。

日本人は植民地支配をしたという事実は事実として認めた立場においてはやはり韓国の方から見たら日本人は加害者ですね。韓国の方は被害者です。被害者・加害者の立場の違いは日本人には分かりにくいです。

韓国の方は「日本人はなぜいとも簡単に過去のこと水に流して未来志向を言うけれども、なぜ韓国人はそうできないのかと言うけれども、私たちの気持ちをわかってくれない」といつも言います。過去のことを取り上げたら日韓問題は解決しません。教科書問題、慰安婦問題、竹島問題を取り上げたらもう泥沼です。

ただ被害者の立場に立っている韓国の方々の気持ちの世界、情緒の世界をよく汲み取ってあげて、その立場で未来志向を訴えないと韓国の方々には通じない。立場の違いというものに配慮してあげないといけない。これが重要だと考えています。これができれば日韓関係は真の意味で未来志向に向かうことができると考えております。

 

最後は日韓トンネルです。

日韓トンネルほど分り易いものはありません。道路で繋いでしまう。これほど分り易い日韓一体化の大きなプロジェクトはありません。道路で繋いでしまえば人とモノと文化が行き交いします。何といっても流通の大動脈は道路です。その意味で日韓トンネルを作ることが日韓問題を改善する相当大きな、決定的ともいうべききっかけになると考えることができます。

 

さて日韓トンネルを実現するにはどうしたらいいのか。日韓トンネル実現の二大要件。

第一番目が韓日の国民世論の後押しがなければ難しい。先日韓国の地方議員の方々が衆議院会館に集まりまして、私も講演をさせていただいたのですが、日韓トンネル研究会の会長の野沢先生が講演の後に、多くの人が日韓トンネルの実現を願っていると思いますと話したら、韓国の地方議員が手を上げて「それは日本側の話であって韓国の中には賛成する人もいるが、いまだに反対する人もいる。その理由はまた日本が日韓トンネルを通って侵略してくるのではないか。そんな心配をしている韓国人はまだいるんですよ」と話をされました。

従って国民世論の高揚、つまり日本の国民も韓国の国民もトンネルは必要だ、作ろうじゃないか、日韓一つになろうじゃないかという国民的な世論の盛り上がりがどうしても必要です。そのためにも先ほど申しました5つの方案を通して結びつきを深めていくことが必要です。

 

もう一つは何と言っても、トップ会談であります。ユーロトンネルも紆余曲折がありました。実際ユーロトンネルの構想が始まったのはナポレオンの時代です、1800年代から英仏トンネルの話はあります。ユーロトンネルは200年の歴史をかけた夢のトンネルであった。最終的には1986年、カンタベリーでサッチャーとミッテランの両首脳が合意に至りました。するとトンネルは1990年に完成した。さらに4年後の1994年にユーロスターという列車が通るようになりました。8年かかって英仏トンネルが通りました。距離は51キロメートルです。

 

注目すべきことは、日韓トンネルと英仏トンネルは非常に似通っています。国境を超えるということです。外交問題である。青函トンネルとはわけが違う。外交問題ということは、サッチャーは当時このように決断したそうで。「栄光ある孤立を捨てる」と。そして二度とフランスとは喧嘩しない、戦争しない。その最終的な確認ができたので決断に至りました。英仏も百年戦争した国です。ヨーロッパはイギリスとフランス、フランスとドイツ、イギリスとドイツ、ずっと戦争してきました。

戦争の連続の中で最終的にユーロトンネルに至ったのは、戦争はしない、戦争を捨てる。この決断をしたが故にこのカンタベリーの合意に至ったわけです。つまり日韓トンネルも最後は技術ではない。技術的には東京湾アクアライン、本四架橋、瀬戸大橋、青函トンネル、今まで日本が持っている技術を使えば何の問題もないと技術者から何度も聞いております。技術的には問題ありません。予算も10兆円です。10兆円さえあればできます。工事の期間は10年です。今の日本と韓国が持っている技術で多くの人がなんとかできると言っています。10年。10年だったらこの会場におられる方も希望があります。皆様の黒い目で見ることができる。10年は長生きしていただきたい。10年長生きすれば日韓トンネルをこの目で見ることができます。

 

最も問題なのは感情問題なのです。英仏トンネルのようにサッチャーとミッテランがもう二度とイギリスとフランスは喧嘩しないとこの合意に至れば直ちに「ゴー」、ゴーサインが出るわけです。韓日の国民世論と朴大統領と安倍首相のトップ会談が実現しないことには、いつまでもゴーサインがで出ないわけです。外交問題。きょう韓国の外務大臣が日本に来られます。あす6月22日は1965年の日韓国交回復以来ちょうど50周年です。その記念すべき日が明日です。

その記念すべき日の一日前に日韓トンネルをテーマとした講演会がこの大分で開かれた。日韓の新しい時代を切り開くのは大分である。そのような解釈が成り立つぐらい位に今日のこの日にトンネルの講演会が開催されたことは大変意義深い。韓国の友人が大勢いますが、温泉といったら別府だ、別府の中でも地獄温泉がいいそうです。あそこに必ず行くべきだという噂がそうとうあるそうです。もう一つは湯布院です。地獄めぐりと湯布院。韓国では有名だと言っています。

 

技術的には東京湾アクアライン、本四架橋、瀬戸大橋、青函トンネルの経験がありますので可能です。二番目には工期に関しては、今の日本韓国の技術力をもってすれば10年間。費用は10兆円。今技術者言っているルートは唐津から壱岐、対馬、巨済島そして釜山です。総延長が270キロ、核心的な部分が235キロ、地下の距離が150キロ。一番難しいのが対馬から巨済島で、一番深い、流れが速い。ここさえうまく乗り越えれば日韓トンネルは技術的には可能です。10兆円という費用は対馬までは日本が出す。

対馬から巨済島までは割り勘。半分半分。巨済島から釜山までは韓国に出してもらう。そうすると70%の費用を日本が出すことになります。これであれば韓国は十分に納得ができるであろう。唐津に600メートルすでに掘ってあります。あらゆる調査が終わっております。あとはもう政府レベルで、私たちが積み上げた技術と具体的な計画を取り上げていただいてゴーサインするだけになっております。ご存知のように歴代の首相、大統領は言及しております。韓国側では盧泰愚大統領が訪日した時に国会演説の中で日韓トンネルに言及しております。金大中大統領も日韓トンネルは面白いプロジェクトだと、日韓が繋がればシベリアを通してヨーロッパまで繋がるとすでに言及しています。盧武鉉大統領も2003年の2月に日韓首脳会談で日韓トンネルを提案をしております。

 

結論を申し上げます。日韓トンネルはトップ会談が実現して、ミッテランとサッチャーのカンタベリー合意のような合意に至れば2020年、すなわちピョンチャン・オリンピックを日本が応援する、東京オリンピックを韓国が応援する、ワールドカップで日韓がいい雰囲気になったように、オリンピックが終わった後に日韓がいい雰囲気になれば、2020年から21年にカンタベリー合意のような東京合意かソウル合意か、大統領と首相の二人の合意が実現できれば夢ではない。

トンネル自体は先ほど述べましたように、早ければ10年で何とかなります。リニア新幹線が2027年までに名古屋まで、そして4、5年で大阪まで1時間。正確に言えば67分。さらに広島、最終的には唐津まで。ちょっと時間がかかると思います。リニア新幹線が今の新幹線のように相当なスピードで実現すれば、リニア新幹線が2040年頃には福岡辺りまで来るんじゃないかなと予想しております

 

2020年から30年の間に日韓の海底トンネルが完成して、釜山からソウルまでリニア新幹線が通る。日本が応援して。最も楽観的な予想として2040年に500キロのリニア新幹線でソウルから東京まで4時間で行ってしまう。飛行機を使わない、仁川空港、金浦空港に行かなくていい、待ち時間もありません。4時間居眠りしながらソウルに行ける。少なくとも2040年まではかかるでしょう。明日から運動しましょう。ここにお集まりの皆さんが健康に留意していただいて、あと25年長生きしていただければ夢のような話である日韓トンネル、ソウルから東京までのリニア新幹線も可能になるかもしれない。黒い目で日韓トンネルとソウル東京のツアーも経験できるかもしれない夢をお話しして私の講演を終えたいと思います。

 

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講演文抜粋の内容はPDFでダウンロードすることができます。

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